ただまき農園がある村の田んぼは、栗栖川(くりすがわ)という川から水を頂いています。
他にも栗栖川の流域にはたくさんの村があり、多くの田んぼが川の恩恵を受けています。
その栗栖川は、栗栖池という池を水源としています。
流域の村々から 総代さんと呼ばれる代表者を数名ずつ出し、栗栖池総代会という組織を作って池の管理・保全が行われています。
僕は去年から総代さんを前任の村のおじいさんから引継ぎ、今年で2年目になります。
今日は池の現地会合がありました。朝6時からっすよ~。早いっす。久々に5時に起きました。
それでも現地へ10分前に着くと、ほとんどの方は既に来られていました。
年に1度だけ、田植え前のこの時期に、現地に全員が集まって状況確認と保全作業、川へ流す水の流量の相談などが行われます。
去年は小学校の資源回収と日が重なってしまって欠席したので、今年が初参加です。
いやぁ、なかなかキツイ作業でした(笑)
去年の台風で倒れた山の木が流れ込んできており、水の流れを妨げるので、その撤去作業がメインです。
他府県の方でも兵庫県佐用町の水害をご存知の方も多いでしょう。あの台風です。
こんな斜面を降りて流木にロープを結びつけ、みんなで引き上げます。
まるで綱引き大会のようでした・・・。でも大勢でやると大きな木も何とか引き上げられるものです。
写真は作業終盤のころのものなのですが、実際はもっとたくさんの流木が流れ着いていました。
僕が最年少で、ほとんどの方は高齢の方が多いです。
体調万全じゃないのでセーブしなきゃと思いながら、どうしてもやっぱり率先して動いちゃいますね・・・(苦笑)
作業後、この土手から眺めた栗栖池
なんとも綺麗な風景でした。
水無し川と言われた栗栖池の水を確保するために、戦争を挟んで8万人もの方が11年かけて作られた池です。
この池のおかげで、みんな田んぼでお米を作ることが出来ます。そして多くの方に食べていただくことが出来ます。
まさに命の池です。
今日の集まりに、市役所からも担当者の方が来られていました。
担当を代わられたばかりで、前任者からは「この現地の集まりだけは絶対行っておけ」と言われていたそうです。
最初はなんでこんな山の中の池に朝早くから行かなあかんのやろ、と思ったそうですが(正直 笑)、
来てみると30人ほどの人が集まっている。それを目の当たりにして、いかにこの池が重要かということを認識した、
とおっしゃっていました。
ただまき農園も就農して12年になりますが、栗栖池でこのような作業が行われていることをほとんど知りませんでした。農家の裏方さんたちによる大切な作業。総代会の中でも担当者の方数名は、5月から10月までずっと週に1度、現地で水の弁の調整に来られます。
みなさん自宅から近いとは言えない距離。危険な山道(来るまでに落石がゴロゴロしています。年に1回ブルドーザーで撤去するそう)。
本当にお疲れ様です、と言いたい気持ちになりました。
なんだか行ってよかったーと思いながら帰途につき、家で一休みしたら道の駅みつへ納品です。
これは僕が海を見に行きたいからという理由が80%という、とてもありがたい仕事です(^^)
晴れた日には四国も見えます。
今日は天気も良くて風も少なく、とても穏やかな瀬戸内。
山にも海にも囲まれて幸せなところで暮らせているなーと思います。
ロケーションがめちゃくちゃいいので、ドライブがてら寄ってみて下さい。
道の駅みつ
http://www.totonaya.com/
帰りにマッキーが連れて行ってくれた子供の柔道の試合を見ました。
しんたろうもたまよも、精一杯頑張っていましたよ(^^)
結果よりもその姿勢が大事!よく頑張ったね!
先にばあちゃんと一緒に軽トラで帰宅し、昼食後に苗代に水を入れました。
苗も順調に育っています。
シートがちょっとはぐれかけていますが、夕方にマッキーが片付けてくれました。
いつまでもぬくぬくさせていると、ヒョロヒョロの弱っちい苗になっちゃいますからね。
多少寒さを経験させても、じっくり時間をかけて、どっしりした太い苗に育てていきます。
稲作は苗半作と言われるほど、苗作りが大切です。
苗踏みもそろそろやらないとね。
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