この本はすごい。ラジオでシェアハウスの話を聞いて、あれっこの子は?
と思ってたらやっぱり。あの狩猟でお肉を自給して暮らしてるちはるさんだった。
(すごく親近感わいて勝手になれなれしくちはるさんと呼んでみる。)
私が彼女を知ったのはネットで兎狩りの画像をUPしたことによる
コメントの炎上。私も平飼いで養鶏をして、鶏を解体しているので
動物愛護でごちゃごちゃ言いたいこと言うだけの人らのコメントは不快だし
彼女が気の毒で、何もできないけど密かにこんなコメントに負けるな!と
心の中で応援してた。
ら、本を出版されてたので図書館での貸出第2号となり読みました。
まだ読んでない人に内容ネタバレになることは書かないけど
命に対して真摯に向き合い、自分の生き方暮らし方を深く考え実践してる
ちはるさんに尊敬の念を抱き、多くの人に読んでもらいたいオススメの一冊として
ブログで紹介します。
うちで一度だけやった解体ワークショップも鶏肉全部使い切るという点で
まだまだ未熟だなぁと反省したり、試行錯誤しながら狩猟経験を積んでいく話、
命を育てるというところから肉にするまで挑戦する話
(読みながら私もめちゃめちゃ泣いてました。)
四足動物はさばいたことないけど、今まで私がしてきたことと重なることも多々あり
初心にかえるというか、今一度命に対する自分の考え方とか想いとかを再構築できて
本当に良かった。ちはるさん、出版してくださってありがとう。
今現在おつきあいでの外食以外、鶏肉はすべて自分ちのお肉です。
養鶏業を知れば知るほど他の肉を食べる気がしないというのと、
やっぱりうちの肉が美味い!安全!というのと、できれば自給メインで
食べきれない分だけ販売したいというのといろんな理由がありますが、
こんなに豊かな生活はないとしみじみ思います。
うちは養鶏業を営みながら鶏肉だけは自給をしているけれど、さらに上をいく
足るを知り、自分で自分の必要なお肉を狩猟で得る、皮も利用し命をムダにしない
ちはるさんの暮らし。これはすごく豊かで美しい。
いろんな形はあるけれど、まずはこの本を読んで
命をいただくとは、生きていくとは、自分に見合った食べ物の摂取とは、
本当の暮らしの豊かさとは、などいっぱい考えてもらいたい。
お金さえあれば大丈夫と思ってる人は特に!
そして小さなことからでいいから実践してほしい。今までの消費するだけの生活を
見直す、野菜でも鶏でも小さい規模で育ててみる、生産者と直接つながる。何でもいい。
そこからまた新しい世界が広がると思う。
今日は民推協東栗栖支部学習会 佐々木大観氏の講演
~人間「私」とは~
を聞いた。その中で食べるときの「いただきます」は命をいただきますということ、
もったいないと米粒に思えるのは、ただお米を見ているのではなく
それまでの八十八回の手間をかけて育てられたお米であるということを
知っているからだという話のくだりで、まさに読み終わったこの本の内容と
すごくリンクしていて共感した。
うちでは落ちた食べ物は拾わせるし、お茶碗に米粒一つでも残ってたらきれいに
食べさしている。それは自分たちがそこまでの苦労を身をもって知っているから。
食べ物を粗末にしないということはいただく命を大事にすること。
命に感謝し、ちはるさんのことばを借りると「同化して」命はつながっていく。
そのことを忘れたらあかんし、子供達や孫(今はまだおらへんけど)の世代まで
伝えていかなあかん。私は私のペースで私のできる形で、ブログを通して
これからも書いていきます。
長文ブログ読んでくれてありがとう!ではまた明日。
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