たまーにこのブログでも登場していた、ただまきの稲作と大工仕事の師匠が
天国へと旅だってしまった。
まだまだ教えてもらいたいことがたくさんあったのに。
恩返しもしてないのに。
美味しい米育てて見返してやる!って思ってたのに。
就農した頃はほぼ毎日のように苗代をチェックしてあれこれ口うるさく
ああしろこうしろと指導しに来てた。そしてちょっと自分ちの田んぼ自慢もあった。
うちらが鶏舎を建てることを決めて相談に行ったら、一番張り切ってたのは師匠だった。
基礎、土台、セメンのねり方、墨の打ち方、筋交いの入れ方、木の使い方、
部屋と部屋の間は全部金網を張ってしまうのではなく扉にしといたら後々便利だという
ご意見も取り入れ素人の私達に何から何まで教えてくれて、実際作業にも来てくれていた。
「ちょっとそこ下から支えて持っとけ」
「え゛っ私妊婦やねんけど」
「昔は妊婦でもなんでもようさん仕事しとったもんや」
という会話のもと、(どうかお腹の赤ちゃん大丈夫でありますようにと願いながら)
私と師匠と2人で桁をあげて棟上げしたこともあった。
角のみ機も長いこと貸してくれてた。今の鶏舎があるのは、あの時建築の知識は全くなくて
ただ「鶏舎建てたい」という気持ちだけしか持ってなかったうちらに師匠が親切に
教えていただいたからこそ。本当にありがとうございました。
「今の子は道具の使い方も知らん」とノミで鉛筆削ってた姿とか
休憩しながら長い釘の頭で耳かきしてたこととか
「わしなぁ死ぬまでにやりたいことあるんじゃ」と、構想してたことをちゃちゃっと実現して
炭焼き小屋で炭焼きしてたこととか。冬なのにあの熱さ忘れない。
「敷居につまずくようじゃしまいや」と反バリアフリー住宅発言をしてたこととか
ほんまに口は悪いし言いたいこと言いやしお節介で面倒見よくて頼りになって
すごい人やった。お世話になりすぎた。ありがとう何回言うても足りんくらいや。
さっき雷なってたんももしや師匠の仕業かと思ってしまうぐらい
ただまきにとって大きな大きな存在の人やった。
通夜で泣いとう人おらへんのに泣いてしもたやん。
ありがとう さようなら
これからもただまき農園を向こうの世界から見守ってなぁ。
最近のコメント