うちのコメ作りは、基本的に元肥だけで追肥無しです。
肥料は自家製鶏糞「鶏土」です。
秋と春に入れます。
秋の分はワラの分解に使われて肥効はほぼ無いとおもわれ、春の分だけが元肥扱いです。
僕も初めて知った時はへーっと思ったんだけど、ワラとか落ち葉とかが分解されるには窒素があるとスムーズに分解されます。微生物がよく働くようになるからです。)
春散布の量はだいたい反あたり180キロで、窒素だと3.6キロほど。これが元肥。
それプラス、アイガモの糞が計算外であります。
(ほんとに計算出来ないんだけど、実際にどれくらいあるのか知りたいもんです。)
そんななか、T田。
年中じゅるい(湿っぽい)田んぼで、機械を入れられない時がある。
去年の秋は無理して鶏土を散布したがすき込めず、散布も手前2/3ぐらいしか出来ず。
春も雨が多くて無理だった。結果的にほぼ元肥ゼロ状態でのスタート。
野生化したレンゲはちらほら咲いていたけど、量はしれてる。
ここに来て鶏土を散布できなかった奥のほうが成長がイマイチ。
(ここで奥以外はOKということは、散布だけですき込まなくても問題はないということが分かる。そして、秋の散布分も肥効が残っていることも分かる。)
そこで鶏土を流し込みで追肥することにした。
去年は別の田んぼで鶏土をコンバイン袋に入れて水口に置いて液肥のように流し込みしたのだが、効果が分からなかったので、今年はそのまま流しこむことにする。
土日の午前中は水の取り合いで水路の水量が不安定なため、午後4時すぎから実行。
鶏土はこんな感じ。粗いチップも混ざっているが気にしない。
9キロ✕4袋で約36キロ施用。窒素は2%なので720gほど。
今年は冷夏っぽいパターンも有り得そうなので、日照不足で消化しきれない窒素が残らないように控えめに。
水口から水を入れながら10分ほどで4袋を全て流し込んだ直後の様子。
ネットの外からなので、どうしても外側にたまります。
その後2時間ほど勢いのいいまま水を入れ続けると、肥料成分は水に乗って田んぼに広がったようです。18時ごろ水口ストップ。
追肥したいのが水口近くの1/3だったので、田んぼの水は落水せずいつもの7割ほどの量を保ったままで行いました。流し込んだ水が水口近くにとどまることを期待してのことです。
とりあえずサンプル株を決めて成長を調べます。
今日は茎数13本、葉色5でした。
目標茎数は30本。
今後2週間でどうなるか楽しみ。
現代農業とか読むと、流し込み追肥が一部ではやっているみたいで、これは楽だしいいですよ。
試してみる価値あります。
鶏土、無料でお分けしています。セルフで積み込んで持ち帰って下さい。
秋作の準備をそろそろ始める時期ですし、今畑にまいてすきこんでおくといいですよ。
今でしたらトマトやナスなどの夏野菜の追肥に、土の上にまいておくだけの使い方もできます。
鶏の餌は素性の知れた地元産が主ですし、抗生物質などの薬剤も使っていないので安心です。
草やチップなどが混ざっているので堆肥的な使い方が出来ます。
窒素リン酸カリいずれも約2%です。
ご希望の方は tadamakiアットマークkamo2.net までご連絡下さい。
最近のコメント