今日またまた合鴨をひきとってもらえないかという電話での問い合わせがあり
お断りしました。鶏にしろ合鴨にしろ、最後まで責任持って飼えないなら飼うな。
という話。またか・・・と思いながらも何もアクション起こさないのは私的に嫌やから、
ブログとfacebookで問題提起することにした。
読んだ人はその人なりに考えてみて。
別SNSで限定公開してた過去の日記を今回このブログで出すことにした。
以下過去の日記より
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子供がどうしてもやってみたいというのでマガモの卵を孵化場からもらい
孵化させたので、ぜひともうちの田んぼに放してほしい。
とかいう都会に住む見知らぬ人から手紙が届く。
「で、その人になんて返事書いたん?」と息子。
「ええかげんにせぇよ。農家はペット預かりセンターちゃうんじゃー。
最後まで飼えへんのやったら孵化なんかさせんじゃねぇっ!!」(気性荒い)母
「ってのをお母さんは丁寧に書いたんや。」(やさしい)父
返信したメールの全文はこちら
「ただまき農園市原です。はじめまして。 今日お手紙受け取りました。
農繁期ゆえメールにてお返事いたします。
結論から先に申し上げますとマガモの受け入れはできません。
まずうちの合鴨はアヒルと合鴨をかけあわせた品種で飛びません。
外敵防除のため田んぼにテグス(防鳥糸)を張るのですが、まれに
野生のマガモが防鳥糸にひっかかり救出することがあります。
マガモを入れた場合こういったことが危惧されます。
また鳥インフルエンザの問題もあり、家畜保健所へ孵化場、解体処理場
導入羽数などすべて届出をしております。鶏も合鴨も決まった孵化場以外から
入れることはしておりません。
合鴨農法で育った合鴨は最後は解体をしてお肉になりますが、
平飼い養鶏をしていることもあり合鴨も初生からすべて
自家配合の餌で育てています。これも鴨肉を販売しているので
鴨肉の品質のため私達が就農以来変えていないことで、
配合飼料など違う餌で育った鶏も合鴨も受け入れない理由のひとつです。
○○ちゃんには申し訳ありませんが、うちでは受け入れることはできないので
親御さんから説明してあげてください。
また一つどうしてもお伝えしておきたいことがあります。
一旦飼うと決めた以上最後まで責任を持つのが人間のできることだと思います。
孵化したいから孵化しました、その後は農家さんにお任せというのは無責任です。
かわいいから犬を拾ったけどやっぱり飼えないから捨てるという行為と同じです。
飼えないのであれば予めきちんと受け入れ先と連絡をとり
確認をとってから孵化するのが筋道じゃないでしょうか。
失礼を承知で書かせていただきますが、計画と書面に書かれていますが
あまりにも行き当たりばったり、娘さんの希望を叶えたいということで
親御さんが盲目になっているように思えます。
命を物のように扱わないでいただきたい。今一度考えてみてください。
私たちは稲も合鴨も鶏も自家用の野菜も育ててその恵みに感謝して
生きています。農業を生業としているので生半可な気持ちではやっていません。
そのことをご理解いただければと思います。 」
孵化した鴨を人の役に立つように合鴨農法に使えるようにと刷り込みしてるらしい。
マガモは体が小さいから今孵化したヒナがうちの放鳥時にも
格段大きくなってないはずだから大丈夫だと。
兵庫県西部で(自分ちから行ける範囲で)合鴨農法をしているところを
探したところうちのHPで若い農家が頑張っていて子育て同世代で親近感わいたとか。
孵化させといてから農家探すって時点でおかしいでしょ。
まず農家へ引取可能か訊いてからやろし、ほんまやったら飼えへんのに
孵すなって話。孵化させてみたいという娘のために翻弄する親。
うちの放鳥の都合に合わすとか迷惑にならんようにとか適当なこと書いてるけど
無責任と非常識にもほどがある。
命あるものを育てるというのはそれ相応の責任と覚悟を持つってことじゃ。
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別SNSで読んだことある方もいてるかもしれませんが、
なんとなく今この日記を公開するタイミングな気がするので出します。流します。笑
番組は見てないんやけど、先日ネットで流れててええ話やなと思ったのが
NON STYLEの井上さんが番組内で犬を飼わない決断をしたという記事。
自分の生活、犬への影響、総合的に考えて今は飼えないという決断をした
井上さん。無責任な飼い主が増える中、彼のようにきちんと考えて行動できる
そんな人が増えることを願います。
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