ロケットストーブ(以下、略してロケスト)を使い出して数ヶ月、すっかり無くてはならないものになりました。
鶏の餌にする大豆を炊くのはもちろん、夏場は朝晩5リットルのお茶を沸かすのに大活躍です。
時間に余裕がある時は食事の支度に使ったりします。
石油も電気も使わないというのも、とても魅力的。
何にも依存しないでお湯を沸かせるということに、小さいけれど自立できるという、ささやかな幸せ感があるのです。
たきもんに使っているのは、おじいちゃんが勤め先からもらってきてくれる木っ端。
山でたきもんを集めて回らなくていいのはほんと楽。ありがたいことです。
ほとんどは5~10センチほどの小さいものですが、たまに1メートルほどある長いやつをもらってきます。
新しい材で建材にもできそうな感じでもったいない気持ちもしますが、たくさんもらってきてくれるので、置き場にも困るし、たきもんにありがたく使わせて頂いています。
あ、先日作ったカモ広場の餌場の屋根は、筋交いにこの材を使いました。
こんな長いのを、電気のこぎり(丸ノコ)で切っていきます。
ロケストの焚き口が縦20センチほどなので、あんまり長いと上に燃え上がったたきもんが横に倒れて危ないのです。
こんな感じになりました。4日分ほどかな。
この火力。
ゴーッ!という音を立てながら燃える様は何度見ても楽しい。
ロケットの発射音のような音がするので、ロケットストーブと呼ばれています。
縦長の煙突内で高温になって煙まで燃えて完全燃焼するので、いったん温度が上がるとススや煙が少ないんです。(火の着き始めは多少の煙が出ます)
細めのまきをたくさんくべると、大きな炎になります。
炎が燃えてるまきの表面積が広いほど、全体として強い火力になります。その分早くまきは無くなります。
ほどほどの火を維持したければ、太めのまきをくべておきます。ゆっくり燃えます。
火がおきると、用事がすんでも残り火がもったいなくて次々使いたくなります。
今日は大豆を炊いて、晩ご飯のうどんのスープを作って、お茶を沸かしました。
僕が作り方の参考にしたのは(というかほとんどまねさせて頂いた)焚き火小屋のじいさん、とheeさんのblogです。ありがとうございます。
焚き火小屋のじいさんがコツコツとロケストを作り、heeさんが被災地に配っておられます。
これから秋風が吹き始める東北で、心強い存在になることと思います。
さて、このロケスト。
毎日数時間使っているので、中のステンレス煙突がボロボロになってきました。
ステンレスって半永久的に使えるイメージがあったのでちょっと意外だったんですけど、それだけかなり高温になってるということですね。
まぁこれだけ酷使されるペール缶のロケストもそうないだろう。
でもずっと使い続けたいので、次は瓦のキッチンストーブを作るつもり!
これまた上のじいさん考案。被災地でがれきになった瓦を使って作れるというアイデアがすごいです!
これね、コンロが2口あるので、料理には絶対便利だと思うんですよ。
瓦のができたら、その上に屋根も作って、雨や雪の日も普段使いが出来るようにしたい。
ほんで、ゆくゆくは家の中の暖房にも、ロケストを使いたい!
こんな感じに、煙突を横に伸ばして、その上を土で覆って、土のホットベンチ。
これ、めちゃめちゃ楽しいと思う。土で暖をとるって心もあったまりそう。
ロケストは海外発だけど、今は日本でもけっこう人気が出てるみたい。
どんどん使う人が増えて、薪のニーズが増えて、日本の山が日常的に手入れされるようになるといいな。
農家の中では、ビニールハウスの暖房に使ってる例がおもしろかった。
近年の原油高がビニールハウスを使っている農家の経営にかなり負担になってるそうだし。
あ、CO2が出るじゃん、という件はまた取り上げたいと思います。
興味がある方はぜひ作ってみてください。
ペール缶や一斗缶タイプなら材料が揃えば1時間ほどで作れます。
ペール缶タイプの作り方はこちら。
一斗缶タイプの作り方はこちら。
瓦のキッチンストーブの作り方はこちら。 ←この漫画はわかりやすい!
今日の仕事
田んぼネットひきあげJK、S
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