去年から始めた葉齢調査。
今年も今日から始めました。
葉齢調査とは稲の生育調査です。
稲は葉を上に上に順番に出します。それを1枚目、2枚目、3枚目・・・と数えます。これを葉齢といいます。
調査する株を決めて、週に1度、葉齢を調べます。
その時の気候や田んぼの状態、稲の状態などによって、葉齢の進むスピードが違うそうです。
そのデータを蓄積することで、今年の稲の成長が順調かどうか、判断の目安にします。
冷夏の年は葉が出るスピードがゆっくりになるので、冷害を予想して備えたり(深水にしたり)できるらしい。
この葉っぱは5葉齢。5番目の葉っぱ。
黒マジックで葉の端を塗りつぶします。
次の6葉齢になれば、これに1本線を足します。
葉齢と一緒に、葉色と水温を調べます。
葉色は養分が多いほど濃くなります。ただ、濃いのがいいわけではないです。
食べ過ぎた人間が健康ではないのと一緒で、ほどよい加減というのがあります。
濃すぎると虫や病気にやられやすかったりします。
葉色は葉色スケールという道具を使って、今の葉の色が何番の色か記録します。
水温は今年から調べることにしました。
水温が低いと強雑草のコナギが生えやすいとか。なので水温を維持するように努めます。水は朝入れて日中温めるとか。
今日測ってみると、水路の水は21度だけど、田んぼの中の水は27~29度。田んぼの包容力を感じました。
田んぼは用水とくらべると浅く広いので、太陽の熱で水温が上がりやすいです。
真夏に草取りで田んぼに入ると、お風呂に入っているみたいです。
葉齢調査をすると何がいいかって、田んぼの様子、稲の様子が具体的なイメージでもって把握できることです。
なんとなく今年はよく出来てるなぁとか、そういう曖昧だったものが、体感としてもハッキリしたものになってきます。
稲と、よりダイレクトにつながれる方法だなと思います。
アイガモ農法をしていると、えてしてカモにばかり目が行って、稲の様子は後回しになりがちなので、そういう意味でもお勧めです。
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