合鴨農法

合鴨農法(合鴨水稲同時作)とは

アイガモ水稲同時作とは、田んぼで稲とアイガモを一緒に育てる農法です。

田んぼでアイガモを放していると言うと、よく「アイガモ除草法」が連想されがちですが、アイガモ水稲同時作ではアイガモを単なる除草のためではなく、虫を食べ、養分を供給し、稲に刺激を与え、常に田の水を濁らせ養分を有効化するという、いわばアイガモと稲の共生を狙った農法です。

この農法では草や虫は「雑草、害虫」ではなく、アイガモのエサになり、稲の養分になるという貴重な資源に変わります。

田んぼには無駄な物は一切無く、アイガモを頂点とした食物連鎖が生まれます。

従来の農法では、草には除草剤、虫には農薬というふうに、対処療法的に目先のことしか考えないやり方でした。

どうして害虫が発生したかを考えずにやってきたわけです。
そこには何らかのバランスがくずれるという原因があるはずです。

その原因を生み出しているのは人為的な活動です。

除草剤などで生物の生活環境を壊すと、生態系のバランスがくずれて特定の種が繁殖します。
それを押さえるために農薬をまくといった悪循環を繰り返しています。

本当の自然は、ある種が増えればそれをエサとする生き物が増えるという具合に、何もせずともバランスが保たれています。

その中でお米や野菜を作れば除草や害虫駆除は必要なくなります。

ただまき農園の理想の稲作はここに書いたような何もしない自然農法です。

しかし、自然農法は長年化学農法を行ってきた田んぼでいきなり出来る物ではありません。
生き物の暮らす環境が壊され過ぎているからです。
徐々に自然に近づけていく過渡期の農法として、アイガモ水稲同時作を選んでいます。

いきなり誰にでも無農薬無化学肥料が実現可能

アイガモ水稲同時作は、いきなり誰にでも出来る簡単な農法です。

実際ただまき農園の二人は就農した当時、全く農業経験がありませんでしたが、無農薬・無施肥で立派な稲が出来ました。
これはものすごく画期的なことです。

従来の農家の方々は、無農薬というと夏の暑い日に田んぼに入って草取りをする過酷な労働を連想されます。

しかし、アイガモ水稲同時作では全くと言って良いぐらい草取りは不要です。
草はエサになるので抜いてはいけないくらいです。

私たちは就農1年目でアイガモを取り入れたため、草取りの辛い苦労を知りません。
多分これからも稲作に限ってはその苦労を知ることは無いと思います。

大概の農家では農薬をなるべく使いたくないと考えていると思います。
でも、便利な除草剤の味を知っていますから、つらい草取り作業は避けたいでしょう。

ただまき農園では、そんな農家にぜひアイガモ水稲同時作をやってみて欲しいと思っています。
一軒でも農薬を使わない農家が増えることを切に願っています。

アイガモ水稲同時作は、無農薬栽培を普通のことにしてしまう力があります。
無農薬は特別なことじゃないんです。

「食べ物が安全」って当然ですよね?

農業は、一般の企業などと同じように世の中に対して責任が発生する職業だと思います。

例えばおもちゃメーカーは、発売した玩具が子供に危ない要素があると分かると、回収しないメーカーは無いでしょう。

同じように農業でも生産する食べ物の安全性に責任を持つべきです。

出荷するものには農薬を使っておいて、自家消費作物は無農薬で栽培する農家が多いですが、自分達が食べられないようなものを市場に出すことは、生産者としての責任意識が低いと言わざるを得ません。

これは売れるものを追求してきた結果なのですが、そういう状況を作っているのは消費者の選択の結果でもあるのです。

「食べ物が安全」っていうのは、よく考えればごく当たり前のことですよね。
人間は食べることで生きて行くわけですから、食べ物を命の糧として考えていくことが当然になります。

スーパーマーケットやレストランなど、あらゆる所で触れる「食べ物」が全て安全なものになることがただまき農園の理想です。

「安全が普通」な世の中に早くなって欲しいものですね。

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