放し飼いではなく、土の上で飼う平飼いです。日光や風が通る解放鶏舎で鶏は自由に餌を食べたり卵を産んだりしています。砂浴びをして、好きなだけひなたぼっこをしたりします。
合鴨農法でスタートしたただまき農園も、忠士が図書館で中嶋正さんの「自然卵養鶏法」に出会い、4羽のニワトリからスタートしました。
地元で無駄に捨てられているもの(エサ)を有効に活用できる。
稲作に必要な肥料として鶏糞が自給できる。
新鮮で美味しい卵が生産できる。産卵を終えた鶏もお肉としていただくことができる。
と良いことずくめです。
自らその土地にあった飼育方法を創り出すことが出来るということも魅力です。完全配合飼料メーカーの餌ではなく、自分たちで考えて作る自家配合飼料。
成長段階や季節に応じて配合割合を変えて給餌しています。
エサは
基本的に地域で入手しやすい原料を使います。
ただまき農園で使っている原料です。
市販されている完全配合飼料と比べると、比較にならないほどあっさりしています。
・クズ麦
たつの市はそうめんや醤油の地場産業があり小麦栽培が盛んです。
地元で出たクズ麦を仕入れています。飼料の穀類はくず麦がメインです。
・クズ米
家の田んぼから出る分の他に、村の人から頂くことも多いです。
・米ヌカ
地元のコイン精米所からわけてもらっています。
・カキガラ
卵の殻を形成する上で欠かせないカルシウムです。
広島産のカキガラを使っています。
・大豆
地元産大豆のクズを餌仕込みにあわせて炊いています。貴重な植物性タンパク源です。
・干し魚のクズ
地元のかつお節屋さんから仕入れています。無添加で魚だけの素材なので安心して使えます。動物性タンパク源になります。
・緑草(緑餌)
草刈りをして給餌しています。草に含まれる色素が卵に移るので、草を多給した鶏の卵は、黄身の色が鮮やかなレモン色になります。
冬場は草が不足するので黄身の色がやや白っぽくなります。
野菜農家さんや家庭菜園をしている方から野菜の残渣をいただくこともあります。
・その他
納豆、落ち葉、腐葉土など菌の住処となりそうな材料を季節によって手に入るものを混ぜています。