飼料米が追加で届いたのでもみすりをば。
ケータイでとったら白くなるね。
この写真だと見えないけど、あっち側でお米を投入すると、もみすりされた玄米がこっち側に出てきます。
それを手前の計量器で測って30キロずつ米袋に詰めていきます。
袋はいちあき(一空き)袋と言って、いっぺんだけ使った再利用品。
あきたこまちって書いてあるところに大きくばってん。
そして飼料米の袋はこのマークで識別。
人が食べないように。
なんでそんなことをするのかというと、
飼料米は国から多額の補助金が出て栽培されています。
普通に栽培したら、一般に出回っているお米と同じくらいの価格になってしまうので、高すぎて餌にはとても使えない。
そこで補助金で生産費用をカバーして、その分安く畜産農家へ提供されるような仕組みになっています。
補助金が無かったら、飼料米を使って生産されるお肉や牛乳、卵など、とんでもない値段になってしまいます。
そして、この飼料米の中身は人が食べているのと同じ品種が使われることもあります。(うちのは「クサノホシ」という飼料米専用品種)
だから、悪いことをする人が出ないように、ちゃんと区別するようルールで定められています。
数もきっちり記録するよう求められます。
何月何日、何袋入荷して、何袋籾摺りして、何袋使ったか。
たまーに現地に調べも入ります。
その辺は農家にとっては正直メンドクサイ側面ですが、国産の飼料を安定供給するには必要なこと。
ご存知の方も多いと思いますが、近年は輸入される餌の価格が高騰しています。
とうもろこしに大豆に麦など。
原因は餌の範囲を超えています。
人が食べている穀物を中国が大量に輸入するようになったことや、
世界的な金融緩和で出回ったお金が投機的に穀物市場に流入していること。
そのための自然破壊も起こっています。ブラジルじゃ、開墾して大豆畑が増え続けています。
生産された大豆を中国と日本が競って買い取ってる。
国内で作れるなら作らないと世界が回らない。
そのための仕組みとしては補助金は必要。
ただ、畜産生産物はとっても贅沢なものです。
人が食べられる穀類を餌に何倍にも濃縮して生産されます。
そのまま穀類を人が食べた方が、より多くの人が生きられます。
そんなものだから、本来、大量生産するべきものじゃ無い気がします。
少量を大事に食べたほうが健康にもいい。
うちの卵もそうだと思います。
こんな高栄養食品、食べ過ぎたら体に悪いに決まってます。
地域で生産される餌を使って、自然に無理の無い範囲で小規模に生産するのがいいよね、やっぱり。
自家用には、家の庭先で数羽、ニワトリを飼うのが一番。餌は残飯と青草で十分。
この春、そんな家がちょっと増えそうです。
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