鳥が好きな高校生の兄さんが、「猟師になる試験の基準が甘いねん。
トモエガモとコガモの識別もできん人がハンターになれるんが問題や。
ハンターこそこういう本(水鳥ハンドブックを手に持ってる)で勉強して
鴨の種類まで識別できるようにならなあかんわ。」と憤慨しているので
話を聞くと、トモエガモというワシントン条約付属条約Ⅱ:環境省・絶滅危惧Ⅱ類の鳥を
コガモと誤って誤射した猟師がいるらしい。
なるほどと思い、「それをあんたがブログで書いたらええねん。啓蒙のために。」と
言うも全然せえへんから、こうなったらブロガー母さんが書いてみようと思う。
Fielderという雑誌に掲載された記事がまさに彼が憤慨していることで、
トモエガモを撃った猟師がコガモを撃ったと写真入りで記事になっており
問題が発覚。Fielderは今日、Facebookページでお詫びとこれからの事後対応について
が書かれてます。この雑誌が自主回収されることは無さそうで、そのことについても
重大な過失を放置することで、記事を読んだ人への影響を懸念する意見も
FielderのFacebookページコメント欄にありました。私もどうしてすぐに自主回収しないのだろうか
とも思ったのですが、このまま謝罪、自主回収で終わってしまうよりは、なぜこういった
誤射事故が起きてしまいそれを雑誌記事として掲載してしまったかを調査し、
今後の記者、編集者含め出版社としての再発防止策をつくり、また記載してしまった記事を見て
数が減っている種や絶滅危惧種を捕獲する人が出ないように啓蒙するということを
責任もってしてもらうほうが大事だなと思うようになりました。
専門誌だろうがファッション誌だろうが雑誌として世に出す時点で
掲載内容の正誤と読者へ与える影響は必ず確認しなければならないことなのは周知の事実です。
そう思うようになったのはFielderのFacebookページコメント欄で
津島さんという方が書かれたコメントをぜひ皆さんにも読んでいただきたく
ブログ掲載許可をお尋ねした際のやりとりからです。ご自身も猟師をされている
津島さんのコメント全文そのまま紹介します。皆さんも考えるきっかけにしてください。
※ブログのため改行入れてますが、文章はそのままです。
「津島 義憲 狩猟免許を持ってる人なら必ず熟読し暗記するはずの「狩猟読本」。
狩猟免許試験のテキストとして使われる教本ですが、この中にもコガモと錯誤捕獲に
なりやすい鴨として特徴も掲載されております。
いろいろな条件が重なって起きたであろう錯誤捕獲でしょうが、手に持ってさえも気がつかないハンターは
甚だその知識と鳥獣判別に問題があると言わざるを得ません。
狩猟者として適正を欠く人物の記事をそのまま掲載するのは
今後も似たような問題を引き起こす可能性が高く、
次号以降校正時に何らかのコンプライアンスのチェックを通した方が良いと思います。
そして次号で顛末を詳細に記事にする事で、
狩猟とは厳しく法律で制限された枠内でのみ許可されている行為だという認識を、
アウトドアの一つとして狩猟免許を目指す人へ啓蒙する良い教材になると思いますので、
次号を楽しみにしております。」
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