あるかぜのつよいひに、おじさんふたりとおばさんひとりが
とあるやまへいきました。
そこはむかしからつちとりばといわれ、やまのかみさまに
ありがとうございますとかんしゃしてつちをもらってもいいばしょでした。
いまではのうかもみんなつちを、おかねをだしてかっています。
なぜならそのほうがおもたいつちをはこんだり
ふるいにかけたり、ひりょうをまぜたりするてまがはぶけるからです。
さむいさむいひにかぜにふきとばされそうになりながら、
なぜこんなことをしているのだろうとつちをとりながら
おじさんもおばさんもかんがえました。
わざわざじかんをかけて、てにまめをつくって、
おもたいつちのはいったふくろをはこんで。
おかねをだしたらすぐにてにはいるものをなぜ?どうして?
きっとおじさんもおばさんもわかっているのでしょう。
つちがなによりだいじなことを。つちがさくもつをそだててくれることを。
だからこそおかねをだしてかんたんにてにはいるものではなく
どこのどんなつちかわかったものをつかってみたいとおもうことを。
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