先行き不透明な世界情勢を考えると、私が学生だった頃から環境問題で目にしてきた
Think Globally. Act Locally. が、
農園の決断や実践の選択で必要となっている。
これまでも農薬や化学肥料を使わずに作物を育ててきたし、それは環境に良いからとか
生産したものに付加価値をつけられるからというのも理由の一つではあるが
なにより私がこの農法( 合鴨水稲同時柵作)に惚れ込んでる理由は
田んぼの中で生態系が作られ、すべて無駄がないことだ。
(草、虫もアヒルの餌となり糞は肥料になり水稲と畜産が同時にできる)
害虫だとか雑草だとか敵とみなすものがない。すごく理にかなった農法だ。
平飼い養鶏では過去近くの施設から残飯を譲ってもらったり
(毎日の引取が難しくなり断念。)有機資源の循環を目指してやってきた。
卵や鶏肉を生産するだけでなく、鶏土(自家製鶏糞)の肥料も自給できる。
今後飼料や資材の高騰はあっても価格が下がることは予想できかねる。
となると冒頭で書いた Think Globally. Act Locally
これが農業を継続していく上での必須条件になってくるのではないだろうか。
地元で手に入るもの、自分が仕入れに行ける範囲で生産されているもの、
それらをうまく使っていく農業。
コロナ時代になり、新たに餌の仕入れ先を変更した。
地元企業さんのいわば産業廃棄物ではあるが飼料としては十分使えるものである。
試験的に使ってみて産卵率が落ちることもなく、逆に食いつきも良くなり
うちの養鶏では今のところ順調である。
地産地消という言葉は生産された食べ物を地元で消費しようという言葉ではあるが
飼料や肥料も地産地消できることのメリットと強みはかなりでかい。
流通がいきてる限り国内のどこでもうちの農産物畜産物は発送できる。
とってもありがたい。そんなご縁も大事にしつつ皆さんにお願い。
今お住まいの近くで生産されるものを、直売所や生産者さんから
直接買って繋がりを作ってください。そしてできたらご感想を送ってください。
経費高騰などによる経営悪化、後継者不足で離農する人がいます。
これから増えるかもしれません。
今頑張ってる一次産業従事者に明るい未来がありますように。
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